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2010年9月10日金曜日

ヒトはなぜ「アッハッハッ」と笑うのか

同じ事を笑いヨガのMLにも今日書いたが、
面白いテーマだと思うので、ちょっと書き方
を変えて、ここにも書いてみる。

昨日、兵庫のゆーじさんから過去メールを
参考としていただいたが、その中に以下の
ような興味深い記述かあった。

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「カタリア先生はふき出し笑いがうまい」
2008年三月 笑いヨガ考案者マダン・カタリア
先生が来日し、一緒に笑ったとき、カタリア
先生は、ふきだし笑いがうまい、とおもい
ました、ヨガの呼吸法、吸う、止める、吐く、
のようにすこしタメ、をつくって、ぷっはっはっ
はっはっー!と、カタリア先生が笑っているの
をみて、あっこれなんだな! 笑うときのコツは!
と感心したものです。
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ちょうど最近読み始めた本に、それに関連する
記述があったのでご紹介する。

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笑い声も、それぞれの笑いにより異なり、
前述のように「少し驚き・発見の笑い」では、
「ハッハッハッ」という笑いに特有な断続的な
呼気をともなっている。この笑いの呼気に
対する説明は、いままで何の学説もなかった
のだが、「少しの驚き」と考えあわせると説明
がつく。つまり、驚きには、呼気の急激な停止
がつきものである。これが「少し驚き」をともな
った笑いに出現するのは当然であろう。

そして、その「少しの驚き」が何度も思い出
されると、「ハッ」がくり返されて「ハッハッハッ」
となる。さらに、最初の驚きがとくに大きいと、
「アッハッハッ」となる。

二番目以降は、一番目より強い驚きになるはず
もなく、けっして「ハッハッアッ」とはならない。

顔の表情もそれにあわせて、最初は刺激を
しっかり受けとめるために目をかなり大きく
見ひらき驚きに似た表情をしめすが、(後略)
(志水彰ほか(1994)『人はなぜ笑うのか』
講談社、pp. 40-41)
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これが定説になっているかは不明だが、
説得力がある説明だと思った。呼吸を一端
止めてから笑い始めると笑いやすい理由が
わかった。呼吸を一端止めたときに目を見
ひらいて驚いたような顔をするのもいいこと
がわかった。

それにしても、ゆーじさんの観察眼はするどい
なと思った。

このあと日本笑いヨガ協会の高田さんからの
コメントがあったが、今は手元にそのメールが
ないので引用できない。残念だ。

高田さんは、カタリア先生(笑いヨガの創始者
である医師)の基本的な考え方を示してくだ
さった。それは、空気を肺に一杯入れてから
息を止めると、はき出す圧力が高まり、笑い
やすくなるという話だったと思う。

僕が引用した文献とは違う見解のようにも
見えるが、同じ現象を違う視点(生物学的
視点と運動学的視点)から述べていると
考えられる。

つまり、文献は「アッハッハッ」と笑う要因
について述べ、カタリア先生はどのように
すれば「アッハッハッ」と笑いやすいかに
ついて述べているのだ。

笑いには、いろいろの種類の笑いがあり、
それぞれの笑いごとに、どうしたら起き
やすいかが違うと考えられる。

そこのところをよく知った上で、笑いヨガ
のエクササイズを展開していくと、笑いに
無理がなく気持ちのよい進め方ができる
ようになるのだと思う。

今日はちょっと小難しいことを書きすぎた。

明日は、またいつものような具体的な話
に戻したいと思う。

今朝は台風一過で、涼しくてとても気持ちの
よい散歩と笑いヨガができた。

それじゃ、お休みなさい。

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