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2013年12月27日金曜日

僕がインドで気付いたこと

たぶんこれが今年最後の記事になるかと思います。
以下の文章は、メールソフトの下書きに長く書きかけのままに
されていたものです。今朝から帰省するのですが、その前に
完成したいと思い、早朝から手を加えてやっと書き終えました(^.^)。ハハハ

いつも以上に長いですが、「いつも読んでいるよ」と言ってくださる
方も結構多いので、そのままで投稿したいと思います。少しでも
お役に立てたらうれしいです。

下書きの文章は、仲間への返信という形で始まっていました。
これもそのままにしたいと思います。

>こうちゃんの言う「LOVE for No Reason」
>とても響きのある素敵な言葉ですよね。
>最近ハッとした言葉に出会えたら書き留めるようにしているのですが
>これも追加します(^_-)-☆

既にご存じの方も多いと思いますが、この「Love for No Reason」は、
カタリア先生の本「Laugh for No Reason」からヒントを得たものです。

本業以外の仕事が多忙化し、新潟県での笑いヨガ・ラフターヨガの
普及活動、世界一周旅行、武道館での1万人のワールド
ラフターヨガフェスティバル、世界笑いヨガ学会などの企画などが
自分にとっての重荷になっていた僕は、3年前にカタリア先生に
お会いして自分が大きく変われたように今回もそれが実現する
ことを期待してインド行きを決めました。

しかし、今回はリトリートのトレーニングとティーチャー養成講座の
トレーニングが開催されている真っ最中(リトリートに最後の1時間
ほど参加し、1日休日を挟み、2日間養成講座に参加)にお邪魔
することになったため、行ってみるとあまりカタリア先生とゆっくり
話す時間がなく、話をしてもなんとなくしっくりこないため、少し
寂しい気持ちになり、次の日はリトリートの参加者(オーストラリア人、
南アフリカ人、マレーシア人)と一緒に市内観光をしたのですが、
なまりのある早口の英会話についていけずこれも少し寂しい
思いをしました。

久しぶりに劣等感を感じ、多少落ち込み、インドに来たことを
後悔することになりました。それはティーチャー養成講座が
始まっても続き、自分はティーチャーになって3年にもなるのに
ここに参加している人たちより劣っていて、なんとなくみんなに
馬鹿にされているのではないかとすら感じていました。

昼食後、自分の部屋に戻って何気なく開いた本がカタリア先生
の2冊目の本『笑いヨガのスピリット The Inner Spirit of Laughter』
でした。本の「第2章 笑いのスピリット―5つの原則」の44頁
「原則その1 自分を偽らず、ありのままでいること」に目がとまり
読むとカタリア先生の実話が書かれていました。それは有名になって
初めて海外旅行をしてアメリカで講演を行ったときの恐怖や不安、
カツラをしていた頃の葛藤などが赤裸々に書かれていました。

そのときハッとして気づいたことが、「実は、笑いヨガのティチャー
として何か特別な存在にならないといけないというプレッシャーが
僕の重荷になっていたんだ。それが間違いで、もしありのままの自分
でいられたらそんな不必要なプレッシャーを感じなくて済むんだ」
ということでした。

午後、随分楽な気持ちになって養成講座に参加したところ、
冷たく見えていた仲間の目がとても優しく愛情に満ちたものに
見えてきました。それは午前中のそれとは全く別物でした。
それは正にカタリア先生の言う「あなたが笑えば、あなたは
変わる。あなたが変われば、世界が変わる」の実体験でした。
夜にも、特別の活動がありましたが、僕は疲れていたのか
寝てしまい参加はできませんでした。

次の日はいよいよ最終日。朝は、昨日習ったことの復習を
兼ねて仲間だけのセッションがあり、それがカタリア先生の
急な仕事が入り長くなり、仲間が繰り出すたくさんのエクササイズ
を楽しむことができ、ますます仲間との親密度を増していき
ました。そした笑い合える仲間のすばらしさを実感するとともに、
仲間から伝わってくる愛が条件付のものではない、つまり
無条件の愛であることを感じるようになってきました。

朝食後、宿泊費等の精算をしにカタリアご夫妻の部屋を訪ね
個人的な訪問を受け入れていただいたご親切に対してお礼を
述べるとともに、これまでに述べたような自らの苦しみや気付き
をお話ししているうちに涙が出て止まらなくなりました。

するとカタリア先生はしっかりとハグをしてくださり、僕が
落ちついたところを見計らって、「こうじ、肩の重荷を下ろす
エクササイズを教えてあげよう」と言って、手で肩の上を
払う動作をしながら笑いました。僕も真似して肩を払いながら
笑いました。

そばで見ていてもらい泣きしてくださったマデュリーさんは、
「目標にこだわると苦しくなるので、それは忘れて今を楽しみ
なさい。私からは『No target no stress』の言葉を贈ります」
とニッコリしながら言いました。これも心に残りました。後で
したが、マデュニーさんにもしっかしとハグをしていただき
ました。

その後、養成講座に参加してカタリア先生のお話を聞いたり、
仲間と一緒に実習したりしている時に、マデュリーさんが
カタリア先生に何かお話をして、外に出て記念写真を撮る時間
を設けてくださり、そこでお別れのスピーチをさせていただく
ことになりました。

そこでお礼を述べるとともに、自分が抱えていた問題、それを
解決するための気付きなどとともに、小さかった頃の家庭の
不幸についても告白しました。それが僕が他者の愛を素直に受け
入れることを難しくしていたのだという気付きについて話し、
それからここで仲間の愛を感じそれを素直に受け入れられるように
なったことを話しているうちにまた涙が出て止まらなくなりました。

最後に感謝の気持ちを伝えたところ、泣いている僕のところに
みんなが近づきハグをしてくれたり、「I love you」と言って
くれたりしました。そこで感じたのが正に「Love for no reason」
でした。

また話が長くなりましたが、その後の僕は随分変わってきたと
今感じています。人の親切や愛情を疑うことが少なくなり、
素直さが増し、その分不安感やいらだちや怒りなどが起こりにくく
なってきました。

「自分は何もなくてもそのままで愛される存在なのだ」という自信
が自分をもっと好きなり受け入れられるようになり、安定感を増して
きたのだと思います。他者の不安定な気持ちを受けてしまいストレス
を感じイライラしたりすることもなくなってきました。

もちろんまだまだ不完全で欠点も多々あろうかと思いますが、そんな
自分も丸ごと受け入れ愛せるようになりつつあると感じています。
そしてそれとともにこれまで苦手だったり付き合いにくかったりして
敬遠していた人も徐々に減りつつあるようにも感じています。
僕の笑いとともに自他共に幸せになる「笑いの道」「笑い道」への
追求はこれからも続きます。

どうかみなさん、これからもよろしくお願いします(^.^)。
みなさんにとって、来年がもっともっと笑えて幸せな年と
なりますように!

どんどん笑いと喜びの質が高まっていきます。どんどん奇跡が
起こります。ホッホッハハハ

追伸:来年の4月21日からスタートする僕の「世界一周笑いの旅」は、
当初不安でしたが、「Laugh for No Reason」の仲間ならきっと
「Love for No Reason」で受け入れてくれだろうという安心感に変わり
ました。

僕の「世界一周笑いの旅」は、きっと世界の仲間を愛し、その土地や
そこで生きる人々、そこに伝わる伝統や文化を愛し、そこからまた
ありのままの自分を素直に受け入れ愛する旅になるのだろうと思います。
そして、それらが存在し生きている愛すべき世界の平和を心から願える
ようになるのだろうと感じています(^.^)。ハハハ

2013年12月17日火曜日

毎朝笑いヨガを実践し始めた小学校

今日はとても嬉しいことがありました。

本日最後の講義が終わって研究室に戻ると守衛室から
電話がかかってきて、小学校の先生が玄関に来られている
とのことでした。学校名と先生のお名前を聞いて、そこで
2週間ほど前に出前講座を行ったことを思い出しました。

その先生は受け入れの担当をしてくださった養護教諭
の方でしたが、ご自身がおまとめになった「学校保健委員会
だより」と子どもたちの振り返りシートのコピーをわざわざ
届けに持ってきてくださったのでした。感謝(^.^)。ハハハ

その学校は小規模校で、3~6年生全員と保護者と職員で
ちょうど100名ほどの人数に対して講演会を実施しました。
一般的には非常に難しい5~6年生も積極的に参加して
くれてとてもいい感じで講演会を終わることができました。

先生から伝えていただいた話はどれも有り難い内容だった
のですが、特にうれしかったのは、4年生がその後毎朝授業
の前に笑いヨガ・ラフターヨガを生徒主体で行ったいるという
事実でした。それも子どもたちがやりたいと言って始まった
そうです。先生によれば、ホッホハハハの手拍子がとても
長く続き、それに講演会でやったラフターが続くそうです。

私もすでに学校での講演会は50回以上実施(幼児から大学
生まで)していますが、このようにその後も毎日続けていると
いうことを聞いたのは今回が初めてでした。他の学校でも
やっているという情報がもしあればぜひ教えてください。

今度、サプライズで顔を出してどんな風にやっているのかを
ビデオや写真に撮ってきたいと思っています。そして、3学期
が終わる頃にまたお邪魔して、続けたことによって子どもたちが
どのように変わったかをインタービューやアンケートで調べ
たいと思っています。もし効果があることが分かれば自然に
周囲に広がっていくだろうとも思っています。

2013年12月15日日曜日

笑い納め(今年最後のクラブ活動)

昨日の土曜日が、「奇跡の笑いクラブin上越」の笑い納めの日でした。
来年度出版される『スマイルブック』のための写真をたくさん撮りました。
(22日(日)にはクラブの忘年会があります(^.^)。)

  腕を組んで笑っているのが、「おしくらまんじゅうラフター」で、これは
当日きくちゃんの発案で実施したものです。本当に素敵な仲間たちです。


 

2013年12月6日金曜日

コミュニケーションの達人

社会的動物である人間にとってコミュニケーション能力が
優れていることは人生の成功に密接に結びついています。

ところで、そのコミュニケーションの93%は非言語コミュニケーション
が占めていて、言語コミュニケーションはたった7%ほどしか伝えて
いないという研究結果をご存じでしょうか?

つまり、コミュニケーションの達人になるためには、非言語コミュニケーション
の達人になることが最短の道であると言っても過言ではありません。

確かに落語家、漫才師、舞伎役者、俳優、ミュージシャンなども
何が一番重要かと言えば、表情、身振り手振り、間、声色など
非言語の部分だと思います。

笑いヨガ・ラフターヨガは、表情、身振り手振り、声の調子などを
中心とした非言語コミュニケーション能力を高める可能性あると
考えています。

先日、山形大学で開催された日本コミュニケーション学会東北支部大会
での発表では、30枚のスライドを使って、コミュニケーションの基礎から
文化、異文化コミュニケーション、非言語コミュニケーション、表情、
笑いの重要性を順を追って説明しています。代表的な文献も取り上げて
います。ご興味のある方は、ご覧ください。

その一部を下に紹介するので、興味があれば以下のPDFファイルを
ご覧ください。

タイトル:非言語表現を活用した異文化コミュニケーション教育
のための教材研究
http://goo.gl/m88wmC

(以下、スライドの内容の一部)
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好きという気持ちを表す行為
* 遠くから近くに来る。
* 前方に身をのり出す(着席時)。
* 正面から相手を見る。
* タッチする。
* アイコンタクトする。
* 握手している時に、身体に接触する。
* 別れを言うのを長びかせる。
→直接観察することが可能
A・マレービアン(1986、原著1981)『非言語コミュニケーション』聖文社
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笑顔の普遍性
* 幸福を示す表情が笑顔
* 笑顔は文化圏を問わず、ほぼ100%笑顔として
認識される。
* 表情を識別するのにかかる時間は、笑顔が最も
短い。
* 複雑な感情を示す表情、例えば困惑や恥ずかし
さの表情は文化圏による差が大きい。
* 日本人の困惑や恥ずかしさの表情はアメリカ人
には判定が困難
→笑顔は普遍性のある非言語的スキル
志水彰(2000)『笑いその異常と正常』勁草書房
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