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2012年2月1日水曜日

喫煙習慣と健康、幸福度等との関係

以下は、全国の笑いヨガリーダーのMLに投稿したものだ。
です・ます体だが、そのまま転載することにした。参考に
していただければ幸いだ。

本日、NHKのニュースで「喫煙率 初めて20%を下回る」
というタイトルの記事がありました。

たばこを習慣的に吸っている人の割合=喫煙率は初めて20%を
下回って過去最低となった一方で、禁煙したいと思っている人の
割合はこれまでで最も多い40%近くに上ることが厚生労働省の
調査で分かりました。
http://www3.nhk.or.jp/news/html/20120201/k10015682611000.html

ただし、男性の喫煙率は、32.2%で3人に一人は喫煙者であることが
分かります。これは先進国の中ではかなり高い方だったと思います。

しばらく前に読んだ医学的調査においては、
喫煙習慣のある人は、平均寿命が10才短いと書いてありました。
(出典については本の名前が出てこないのでごめんなさい。)
5~6才短くなるという調査もあったと思いますが..。

現在、日本人の癌の罹患率が約50%で、死亡原因の約30%に
なっていますが、喫煙することで特に肺癌の罹患率は相当高まる
と思います。もちろん他の癌の罹患率も上がることが明らかにされ
つつあります。

人は、約60兆の細胞のうち、約5000億個が毎日入れ替わるそう
ですが、そのうち5000個程度が癌細胞になるそうです。

それをナチュラルキラー(NK)細胞等の免疫システムによって、
ほとんど退治するのですが、たまたま残った細胞が約10年かけて
増殖し1センチくらいの腫瘍に成長し、検査で発見されることになり
ます。自覚症状が出るのはもっと後でしょうが...。

つまり、成長の途中で癌をたたくチャンスが10年あるということ
です。だから、NK細胞を活性化する笑いは最高の癌予防になる
ということだと思います。

しかし、喫煙は、そのNK細胞の活性化を阻害してしまいます。
よくスポーツをしながら喫煙する人がいますが、もったいないなあ
と思います。

また、癌にならなくても肺気腫という病気もあります。
「肺気腫の定義とは,終末細気管支より末梢の気道と肺胞における
拡張と破壊である.簡単にいうと,肺の構造が破壊され,肺が広がり
すぎてしまう病気です.初期には自覚症状はありませんが,進行する
と呼吸機能が低下し息切れ,呼吸困難をきたします. 
  原因としては,喫煙の影響が明確にされています.喫煙者の約5,
6割が肺気腫に罹患し,中等度以上の肺気腫のほとんどは喫煙者です.
その徴候は40歳前後で既に認められるとされています.」
<香川県立がん検診センター呼吸器科>
http://www.pref.kagawa.jp/gancenter/shinryoubumon_kokyuukika_haikisyu.html

笑いは、酸素をたくさん取り込むことで健康への効果を発揮しますが、
肺気腫になるとそれは難しくなります。

もう一つ興味深い研究があります。それは最近購入した
『日本の幸福度-格差・労働・家族』という本に書かれていました。

「第2章 なぜあなたは不幸なのか」「⑥習慣と幸福度」
「6-2 喫煙習慣」

「タバコを吸う人の幸福度は、その本数によって、一度上昇
し、また下降するという逆U字型を示すが、1日10本以上の
喫煙習慣を持っている人がまったく吸わない人に比べて幸福度
が低いという結果は明確に確認できる。しかし、先に述べた
ように、喫煙と幸福度の因果関係は明確でない。喫煙するから
不幸になるのではなく、不幸だから喫煙するのかもしれない。」

以上、いろいろと述べましたが、これは喫煙者を批判するために
書いたものではありません。

以上のような様々なリスクを知った上で、自己責任において
喫煙を続けるのは自由だと思います。それも人生の「選択」
なのだと思います。

ただし、それを知らないことによる悲劇は避けるべきだと
思っています。(どんな悲劇か?それは、想像力を働かせ、
未来予測すればイメージできることかと思います。)

特に若い人へのしっかりした教育はぜひ必要だと思います。

高齢者になれば病気にかかりやすくなり、超高齢化社会
である日本の医療費の負担を高めやすくなりますが、
若いうちから健康に留意してよく笑い病気にならない元気な
老人になれば、それを回避することができます。それは
立派な社会貢献になるのだろうと思います。

少しでもみなさんのお役に立てたら幸いです(^^)

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