RSSリーダーで購読する


2012年6月29日金曜日

生きることの喜び

NHKラジオ第一放送の「朝の随想」で毎週金曜日午前7:40から8:00まで
の間に約4分間、自分が書いた随想を朗読している。先週の放送は、
以下のサイトで聞くことができる。下は、先々週の放送の原稿である。http://www.nhk.or.jp/niigata/program/b-det0003.html




生きることの喜び



おはようございます。ハハハ 上越教育大学の田島です。ハハハ
今日は、先週の苦しみとは逆の喜びについてお話したいと思います。
みなさんはどんなときに喜びを感じるでしょうか?
結婚式で親族や友人からたくさんの祝福のメッセージをもらった時でしょうか?
「ハッピーバースデー!」と家族全員で誕生日を祝ってもらった時でしょうか?
それとも、めったに食べられないおいしいお菓子を友達にもらった時でしょうか?
人生を振り返ると私にも喜びを感じる様々な場面がありました。
25才で陸上自衛隊を退職し、その数日後の1月4日から野宿をしながら2か月間歩いて四国八十八箇所参りをしました。毎日暗くなるまでに野宿する場所を決め、そこで飯ごうを使ってお米を炊いていました。ご飯と缶詰の魚一品というような質素な食事でしたが、いつもそのおいしさに感動し喜びを感じていました。それはこれまでの人生で一番おいしい食事でした。
ノーベル平和賞を受賞したマザーテレサが始めたインドの「死を待つ人々の家」でボランティア活動をした時、やせ衰えて意識もなく死にかけていた男性を1週間介護し続けた結果、自分で体を起こせるほど元気になり、片言の現地語や手振り身振りで心を通わせて喜び合ったことを今でも覚えています。
人にとって喜びとは何でしょうか?
笑いヨガの創始者で医師のカタリア氏は、「喜びは内からあふれ出てくる感情で、外的な条件に左右されやすい幸せに比べて、より本質的なものです」と述べています。インドでそれをご本人から直接聞いた時には、あまりよく理解できませんでしたが、笑いヨガを続けているうちに、だんだんとわかるようになってきました。
苦しいときに無理して笑っていると、やがて苦しみの感情が喜びの感情に変化し自然な笑いに変わっていきます。それは、ちょうど夜明けに太陽が昇って空が明るくなるように、暗闇の中から現れた自らの命の輝きによって、周りの世界が明るくなっていくような感覚です。きっと人が笑うと、何億年もの間、一度も途絶えることなく引き継がれてきた大切な自分の命が喜ぶのだと思います。ハハハ
さあ、みなさん、今日も大いに笑って命が輝き喜ぶ1日をおすごしください。ハハハ

0 件のコメント: