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2012年6月13日水曜日

生きることの苦しみ

         
NHKラジオ第一放送の「朝の随想」で毎週金曜日午前7:40から8:00まで
の間に約4分間、自分が書いた随想を朗読している。先週の放送は、
以下のサイトで聞くことができる。下は、先々週の放送の原稿である。
http://www.nhk.or.jp/niigata/program/b-det0003.html


           生きることの苦しみ

おはようございます。ハハハ 上越教育大学の田島です。ハハハ

仏教の開祖である釈迦は、生きることの苦しみから逃れるために29才で出家し修行して35才で悟りを開きました。釈迦は、人間の主な苦しみは、生きること、老いること、病気になること、そして死ぬことだと説いています。

私は、まだ死ぬことの苦しみを感じたことはありませんが、他の三つの苦しみは年相応に経験し、人生における苦しみの存在の大きさを実感しています。生きていれば、自分にとって良いことも起こるし良くないことも起こります。また、思い通りにいくこともあれば、いかないこともあります。そうした人生の波に翻弄されながら、人は一喜一憂を繰り返して生きています。

ただ、中には人生の波におぼれかけたりおぼれたりせず、うまく乗り越えていける人がいます。それはどうして可能になるのでしょうか?

たとえ、いわゆる現実という外の世界は嵐が吹き荒れていても、人の心という内の世界は静寂そのものであるということがあり得ます。つまり、これは苦しそうに見える状況の影響をほとんど受けず、心の平安を保つことが可能であるということです。これができる人が人生の波をうまく乗り越えられる人なのだと私は思います。

フランスの哲学者アランは、「幸せだから笑うのではない。笑うから幸せなのだ」と述べています。また、笑いヨガの創始者のカタリアは、「苦しい時こそ笑いなさい」と言っています。これは、どんな苦しい状況においても人は笑うことで苦しみを感じない心の状態を作り出すことができるようになることを意味しています。

もちろん、笑うことのほかにも苦しみを乗り越える手段はいろいろとありますが、誰でもいつでも簡単に実践できるという点で、笑いは特に優れた手段だと感じます。

これからも生きている限り、様々な苦しい状況に遭遇すると思いますが、私はそれらに飲み込まれることなく、笑いながら身軽にそれらを乗り越えていきたいと思っています。ハハハ

みなさんもぜひ苦しい時こそ笑ってみてください。気持ちがずいぶん軽くなるはずです。

さあ、みなさん、今日も笑いと共に楽しい一日をおすごしください。ハハハ

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