ベトナムからの留学生の話を聞く授業があった。
僕がよく知っている留学生だが、普段の優しく温厚な人柄
からは想像できない側面を知る機会になった。
それは、ベトナムの饑餓とベトナム戦争の話だった(そのほか
にもベトナムの文化や観光などについての話もあった)。
第2次世界大戦中、日本軍がベトナムを占領していた5か月間
にベトナム人から多くの食料を供出させたことなどが主な原因と
なって、200万人のベトナム人が餓死したそうだ。
いろいろな説があるそうだが、日本軍の占領政策によって、
ベトナム人に多大な苦しみを与えたことは確かなようだ。
これは初めて聞いたことなので、とても衝撃を受けた。
だからこそ、彼女は話さなければならないと考えたのだろう。
今でも日本軍によって作られた戦争の記憶は強い痛みを伴って、
人々の心に残っているのだ。
その後のベトナム戦争では、さらに大きな被害をベトナムの人々は
受けることになる。
それについてベトナム人自身が作った映画を少し見せてくれた。
それは戦闘用ヘリコプターの銃撃から必死で逃れようとする家族の
姿だった。幼児を命がけで守ろうとする家族愛を描いていた。
それから、枯れ葉剤の深刻な影響を受けた人々の写真などもあった。
とても辛く厳しい現実だった。
留学生は最後に、平和の大切さを強調して話を終えた。
話の途中では、いたたまれない気持ちと申し訳なさで居心地の悪さを
感じたが、最後には、素直に平和の大切さ、有り難さを感じることができた。
平和だから笑えるんだなと心から思った。
心から笑うためには平和が必要なのだ。
だからなのだろう。笑いヨガの創始者が唱える目標が「笑いを通して、
健康、喜び、世界平和を実現する」なのだろう。
みんなが心から笑える世界、それが平和な世界なのだろう。
ありがとう平和、ありがとう笑える心。
夜、五つの呼吸法をやり、お風呂でハミングの呼吸法をし、ゆったりと
笑った。
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